信州に住む私たちは美しい山々に囲まれ、おいしい空気や水を当たり前のように享受しています。しかし、大都会や地球のほかの地域に目を向ければ、自然とは程遠い生活環境や、苛烈な自然環境の中で生きている人々がいます。
2011年3月11日に起こった東日本大震災は自然の恐るべき力を目の当たりに見せ付けると同時に、現代社会の脆弱さをも浮き彫りにしました。原発破損による放射能問題は、人間の“先端科学技術”過信に対する警鐘であり、首都圏の電力供給力減少による社会機能の低下は、現代人がどれほど電力に頼った生活をしているかを白日の下にさらしました。
「自遊」という名は「私たちは大自然のなかの一つの構成生物として、自然と仲良く遊べるような親愛な関係‐自然との“絆(きずな)”-を結び、「共生」する存在であることを「自由」に懸けて表現したものです。自然との“絆”をむすぶためには何をしたらよいのか?何をしてはいけないのか?どうしたらよいのか?などをはじめ、学ぶことは・・・
日本は戦後、疲弊した世の中を復興し、豊かな国を作るために人々が必死で努力し、世界が驚くほどの経済成長を実現させました。しかし、この社会の動きは、経済成長を追及するあまり、効率がすべてに優先され、あらゆる物事の価値を金銭ではかるという風潮を生み出しました。お金があれば、便利で文化的で幸せな生活ができるという価値観は・・・