「やさしくわかる自然エネルギーのお話し」~自分たちで考え、変えてゆく社会、未来~
自遊塾会員の小松さんが、古民家を使って松本の中山で運営されている「喜源治」主催の講演会に行ってきました。
参加者は40名くらいで、男女・年齢層など幅広く、高校生くらいの女の子が熱心に聴いていたのが印象的でした。講師の山田 征さんのお話しは、原発・エネルギー政策・自然エネルギーの矛盾点など分かりやすくお話しされ、今まで感じていた疑問の多くが解消できました。エコでクリーンなイメージの自然エネルギーですが、その裏で大きな環境破壊と企業への利益誘導が進められていることに驚きました。改めて、物事を判断する目を養い、自ら考えて行動していくことが大切だと感じました。
特に印象に残ったお話を簡単にまとめました。
緊急停止に備えてのバックアップ電源として火力発電が、余剰電力の放電用として揚水発電がセットになっている。ひとり立ちでなりたたない発電方法。
3.11以前から、「産業」としての自然エネルギーの政策は着々と進められていた。
自然エネを推進するために、山林・保安林などの保護規制を緩和して、日本全部の農地に匹敵する土地を開発する目標。
太陽光パネルは「緑地」とみなす定義。「原発を止めるには自然エネルギーを」は根拠のない刷り込み。
自然エネでは原発は止まらない。→両方とも人間の都合で調整できない発電方法だから。
風力発電は外部電源がないと動・止・操作できない。
羽1枚が30M(新幹線1車両25M)設置場所まで幅5Mの道路と大規模な基礎工事が必要。
低周波による人や動物への被害など環境負荷は甚大。
ソーラーパネルで山がはがされ、海も汚染。温度上層による上昇気流、竜巻の発生など。
電気使用者が20年間負担する。(新しい設備ができるごとに)→半永久的に
税金を使わず再生可能エネ産業の設備、補助金をねん出でき、企業は作るだけ儲かる仕組み。
余った電気の売電→電線の各所には電圧を調整するためのトランスが設置されている。
売電は電圧が変わってしまうことでトラブルに。送電できない。
原発・風力・太陽光など、人間の都合に合わせて発電できない電源。
→発電に合わせて人間の暮らしを合わせる仕組みがスマートグリット。
スマートメーターは2020年までに全家屋に取り付ける計画。中央でいろんな制御ができる。
システムの乱用の懸念も。
原発で発電していない会社を選んでも、今までと同じ電線、今までと同じ電源。
今までの電力会社は電力の製造・卸の会社になる。
使用者は支払先が変わるだけ→電力会社は電線等の設備使用料で卸になった減収を補てんできる。
ソーラーパネルに使われている重金属などの危険物質と、将来的な廃棄の問題
(事務局・くぼた)