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12/10(土)『福島の今』を知るスタディツアー(第30回講座) 報告会のお誘い

2017.11.12 | カテゴリー:講座と活動情報

大震災と原発事故から約6年半が過ぎ、今年多くの場所で避難指示が解除された福島。9月に実施した信州自遊塾の原点 3.11から6年~『福島の今』を知るスタディツアーでは、県内6市町村をまわり、報道・医療・行政・農産物・教育・仮設に暮らす被災者・原発訴訟の原告…、9人の方々から直接お話を伺いました。

福島の現状を肌で感じ、実際に見て・聞いて・知ったことがたくさんあり、改めて考えさせられる機会となりました。この機会を多くのみなさんと分かち合いたく、報告会を計画しました。福島の現状から学び、これからの生き方をもう一度考え、行動につなげていく一助になればと願います。ツアーに参加できなかった方、参加されたみなさん、みんなで集まって、それぞれの思いを言葉にできるような時間をと、準備を進めております。終了後は松本市内にて忘年会。会員だけでなく一般の方も参加できます。みなさんのご参加お待ちしています。

  • ■日時:12月10日(日)15:00~17:00
  • ■場所:松本市大手公民館 大会議室
  • ■参加費:会員・一般とも無料 / 忘年会(会場未定)は会費4000円程度

参加申し込み書はこちらから

ツアー参加者の感想

長野高教組 書記 牛山佐和さんの福島ツアーレポート「空気を通して知る福島」より抜粋

コミュニティの崩壊、避難生活、人口減少、生業の喪失…原発事故後の問題はたくさんある。今回、話をしてくれた人たちは困難な中でも前向きに自分の価値を作っている人たちだったが、そんな風に語れる人はごく一部で、本当はもっとたくさんの生の声があることを忘れてはならない。丁寧に話を聴かなければ「戻りたいのに戻れない人々」は「戻れるのに戻らない人々」に変化し、「なぜ、どうして戻れないのか」「何が問題なのか」という視点は置き去りにされ、聴こえてこない小さな声は無視されてしまうのだ。被災者ではない私たちが、原発事故によって壊されたコミュニティ、複合的に絡み合った問題、それらの受け入れがたい事実に対し、当事者として真剣に悩んでいるその姿を(聞きかじった知識だけで)「間違っている」とか「正しい」などと口に出すことはできない。

本を読んで情報や知識を得ることと、実際にその地に出向いて話を聞くことの違いは、話し手である当事者たちの、その表情や息遣いを感じることだ。本当の事を正しく知ることはひどく難しい。しかし、今回のツアーで私が「見て」「聞いて」「感じた」ことを身近な人に伝えることはできると思うのだ。それが、私なりの福島との向き合い方だ、そんな気持ちを、今持っている。

事務局くぼたのレポート 第30回講座「ふくしまスタディツアー」より抜粋

今回の福島ツアーは、“今だ楽観できる状況にない”という現実を実感する機会になりしました。荒れ地となった農地と無数のフレコンパックの山が延々と続く景色、今なお自殺者が増加していること、復興へのジレンマ、廃炉に伴う危険性など…。そんな状況の中で、それぞれの分野の先頭に立ち、次々と変化していく問題に前向きに立ち向かい、再建への道を探っておられる方々にお会いでき、私たちの方が励まされた思いがしました。皆さんからは、この場所で生きていく覚悟と、福島を愛する強い思いが伝わってきました。

今回の福島訪問を終え、多くの人に原発事故後の現状を伝え、自分のできるところから福島を応援していこうという気持ちを強くしました。また、福島のお米はとても美味しいと知ったのも収穫のひとつでした。


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